2011年12月12日、ちよだプラットフォームに集った延べ48人の参加者の皆さん本当に有難うございました。周到な準備や進行台本もない、ライブ会場さながらのアドリブの連続に、翻弄されまくった連携カフェスタッフの皆さんお疲れさまでした。それも今回限り、次回からが新たな体制で真っ当な交流会運営がなされるものと期待します。
明けて昨日、私がPRアドバイザーをしているリングアンドリンク社最大のイベント「@dreamDAY」http://year.dream2000.jp/で、全国沖縄・北海道から読売ホールに集結した200社近いインターネット不動産業者さんへ、iPAD2を使ってインタビューを敢行。インタビューの合間に部門賞を受賞した6社の論文発表を会場の最前列で、早や芽生えた?「経営者の視点」で聞きいる自分に正直驚きました。
顧客化によって、不動産以外の生活用品全域をカバーする総合サービス企業への飛躍を説く、金丸信一社長の成長戦略に応える実践的な取り組みが紹介され、不動産経営者の真のイノベーションの萌芽を見る思いでした。いつか世間を驚かせる躍進企業がここから生まれるのでは?そんな期待を予感させる刺激的な一日でした。「@dreamDAY」の10周年となる3年後の2014年12月、このイベントをCS・BSなどで全国はもとより全世界に発信していこうと、社長と固い約束をしました。2014年は来年スタートの「みらいくる3ヵ年計画」(構想中)の仕上げの年ですね。
流石に昨夜は帰宅後バタン、キュー!今朝になって気持ちも新たにこのブログを更新。すでに当日を含めいろんな申し出もいただき有り難いことです。明日、みらいくる小見野が始動します。
今回わたしの会社設立宣言に、当日不測の事態で已む無く欠席された方やメールで温かいエールを送ってくださった方々が100人以上もあり勇気付けられました。
そこで改めて、みらいくるの母体であり原点となる連携カフェの「連携」について、考えてみました。
Web進化フェーズⅡ 「つなが(繋)りたい」から「つなげたい」へ
2001年9月11日、休日の穏やかな茶の間に飛び込んだ、米・NYテロ事件の衝撃映像。21世紀の幕開けは驚天動地の出来事でした。そして10年後の今年3月11日、わが日本を襲った東日本大震災と大津波、そして原発メルトダウンによる放射線被害。平穏な日常を一瞬のうちに奪う自然の猛威と現代社会が内在する危機の顕在化・・・。
蜘蛛の巣から連想されWEBと命名された、インターネットの急速な普及がもたらした急速な社会変化は、今まだその序の口に過ぎません。この変化を受け入れ、確かな未来を引き寄せるには自分は勿論、価値観を共有する共同体(仲間たち)が全身全霊をこめて想像力(イマジネーション)を働かせ、創造力(クリエイティビティ)を全快し発揮するほかありません。
2006年秋、彗星のごとくデビュー、NHK紅白歌合戦に出場し一躍脚光を浴びたシンガーソングライター綾香。以下のデビュー曲「三日月」の歌詞に、あの時代の気分が凝縮されている気がします。
君がいない夜だって そう no more cry もう泣かないよ
がんばっているからねって 強くなるからねって
君も見ているだろう この消えそうな三日月
つながっているからねって 愛しているからねって
急速な社会変化に対応しきれずに孤立化し、孤独に耐え切れない若者が駆け込んだのが、当時普及し始めた携帯電話とメール、ネットでのチャット。リアルな現実で傷ついたこころの闇は深く、重いですね・・・。
しかし、翌年から明らかにWEBで飛交う情報やメールで送られてくる案内に変化が見られるようになりました。
いち早く自分中心の世界から抜け出し、誰かと誰か、何かと何かを「つなげよう」とする動きが若者を中心に広がっていきました。バーチャルの交信から現実のリアルなOFF会を繰り返すうちに、共通の関心事から仲間内のアイドル(リーダー)を招くなど能動的にコトを仕掛け発信し、出会いの領域を広げていく・・・その多くが「カフェCafe」(運営スタイルそのもの)を名乗りました。
さまざまな連携の時代へ
時を同じくして、2006年2月経済産業省に中小・ベンチャー支援の新政策「新連携」がスタートします。TAMAコーディネータとして、私自身2007~8年に2件の認定案件を手がけました。また、フジサンケイビジネスアイで、芳賀啓一さんに取材執筆いただきミニシリーズ『企業社会の未来図~加速する連携ワールド』を企画・掲載したのは2008年の夏でした。http://www.tamaweb.or.jp/wp/wp-content/upload/article080730industria.jpg
インターネット社会がますます加速し世界はみるみる狭まり、フリードマンがその著書で予測した通り、検索サイト「google」が牽引する世界がフラット化し、人類に真の福音をもたらすのでしょうか?
今年中東・北アフリカ世界を席巻した「アラブの春」ように、人類共存共栄の夢を阻んできた世代・地域・国境・国籍・・・あらゆる差違から生じる対立・抗争の歴史を、YOUTUBE、ツイッター、Mixi、FACEBOOKなどソーシャルメディアが発するメーッセージによって瞬時に連帯が生まれ、自然発生・同時多発的な民衆の決起を促し旧体制があっけなく瓦解する・・・。そのダイナミズムに驚き、慄くしかありませんね。
メディアによって即座に目に飛び込んでくる画像や映像が、本当の出来事なのかすら判然としない日常のなかで、時代に取り残されていく人々の孤立と孤独が無間地獄のように広がっている恐怖に、多くの人が言い知れぬ不安を感じているのではないでしょうか?
糸編が、みらいくるのキーワード
さながら、蜘蛛が吐き出す糸を紡いで、縦横無尽に織りなし、さまざまの色や形状に編みあげる。そんな風に地域社会が長い年月をかけてつくりあげてきた共同体による支えあいの仕組みが、近代化と世界のグローバル化の過程で1世紀もたたずにもろくも崩壊し、再生不能なまでに疲弊しつつあるわが祖国・ニッポン。そして3.11が突きつけた命題にどう応え行動していくか。
1998年(平成10年)にTBS系で放送されたドラマ「聖者の行進」(子供のように無邪気で、くもりのない心をもつ、地方都市の工場で働く知的障害者の青年が主人公)の主題歌、中島みゆきの「糸」という曲にこんな一節があります。
なぜ めぐり逢うのかを 私たちは何も知らない
いつ めぐり逢うのかを 私たちはいつも知らない
どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語
縦の糸はあなた 横の糸はわたし
織り成す糸はいつか誰かを 暖めうるかもしれない(中略)
縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを
人は 仕合わせと呼びます
この曲はその後2000年代に入り、ミスターチルドレンの桜井和寿らによってカバーされジワジワと浸透し、ロングテールそのものに今や結婚式の定番となっています。
わたしたちはいま新たな縁を結び、人と人の繋がり濃密にし、信頼の絆によって21世紀の新たなみらい社会を創成していかねばばりません。今年ブータン国の提唱する幸福度を尺度に社会の成長・発展をめざす国家観に共感の輪が広がりました。「運命の巡り合わせ」という糸を上手に「繋い」で 「仕合わせ」と呼べる「幸せ」をどうつかむか・・・。深い歌詞です。この曲を私は勝手に、「針と糸の手仕事を被災地に」を合言葉に事業部を立ち上げる福島県相馬市の「みらくるキャップ」事業のイメージソングに決めています。
株式会社の活動(ビジネス行為)を意味する経済の「経」が、お経と同じ字だと不覚にも今気づきました。経の意味は「足」で行動すること、実際に実践することとありますから、文字通り実践こそビジネスそのものであると銘記すべしです。
Web進化フェーズⅢは「知の紡績産業」
蚕や綿花など動植物の繊維によって生まれる天然の糸、石油加工製品である化学繊維で作られた人工の糸によって物質的な豊かさや繁栄を謳歌した時代を経て、いまわたしたちは、人間の智慧の集積であるDB(データベース)を道具として駆使する情報系と、人類最後のフロンティアと目される生命・頭脳を司る脳神経系の高密度の集積と善循環によって、連携カフェの目指す「文理融合」型異業種交流により、みらいを紡ぐ新たなフェーズ「知の紡績産業」を創生・発展させる時が来ました。
自分を基点に人の字を、上部にみらい永劫・子々孫々を積み上げ、先祖代々の係累を下部に積み下ろすと、人間のDNAの配列に似たらせん状が描かれます。横にするとそれは無限大∞に見えます。
もう10数年前にわたしの恩人が、ご尊父が亡くなられた時関係者に送ってくれたFAX用紙には、手書きの文字で乱れた文字で次のように書かれていました
「人間、担いと渡しと結び。わたしも親父が残したものをしっかり担い、渡していきます」
家業が油屋である恩人にとって「むすび(結び)」とは、どんなにうまく仕上がってもそれに安住しない、終わりのなきモノづくりに精励する職人魂の矜持があり言葉を飲み込んだでのではないかと、いま思います。
赤子が無限の可能性を秘めて誕生するように、来年3月12日に設立予定のみらいくる株式会社は、多くの人材・ノウハウ・ビジネスモデルを編み出し、幸福に繋がるお資がもたらす「福資社会」の創造を目指し、12日に確かな一歩を踏み出しました。
2011(平成23)年12月14日 みらいくる株式会社 代表取締役(就任予定) 小見野 成一